埼玉新聞

 

弁護士装い現金253万円詐取、容疑の夫婦再逮捕 離婚問題抱える男性に訴訟費用名目で振り込ませる/県警

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 弁護士を装って訴訟費用名目で現金をだまし取ったとして夫婦が逮捕された事件で、県警捜査2課と春日部署は4日、詐欺の疑いで、春日部市一ノ割、無職の男(58)と妻で韓国籍の無職の女(54)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、共謀の上、2013年10月ごろから翌年1月ごろまでの間、男が弁護士と偽り、離婚問題を抱える静岡県沼津市の男性(52)に、訴訟費用名目で「あと100万円かかる」などと虚偽のメールを送信し、自分名義の口座に現金計253万円を振り込ませてだまし取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、男は弁護士事務所名が書かれた名刺を渡して信用させていた。実在しない事務所だった。男性の姉の家などで面会もしていたという。

 県警は5月、同様の手口で男性から現金183万円をだまし取ったとして、男ら2人を逮捕し、余罪を調べていた。男性への聴取などから今回の犯行が分かった。

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