埼玉新聞

 

境内に響く手締め、願う幸せ 大宮氷川神社で十日市 師走の風物詩 露店200店、にぎわい戻る

  • 熊手を買い求める人でにぎわう十日市=10日午後、さいたま市大宮区の氷川神社

 さいたま市大宮区の氷川神社で10日、師走の風物詩「十日市(とおかまち)」が行われた。武蔵一宮である同神社の神事「大湯祭(だいとうさい)」に合わせて行われる酉(とり)の市で、商売繁盛や家内安全を願い熊手を買い求める多くの人でにぎわった。

 同神社の境内や参道には約200店の露店が立ち並んだ。新型コロナウイルス感染防止対策のため昨年は中止となった飲食関連の露店も復活し、土曜日と重なったこともあって多くの家族連れなどの姿も見られた。熊手を扱う店舗では、商談がまとまると威勢の良い手締めが境内のあちこちで響いていた。

 熊手を購入した同市大宮区の会社社長帖佐好央さん(43)は「毎年熊手を購入している。来年も今年と同じくらいの業績を出せれば」と話していた。

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