ももクロ縁で富士見市が東近江市など2市と連携協定 初コラボ富士見市に東近江市がアドバイス求め交流開始
富士見市は13日、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」(以下、ももクロ)のコンサート「春の一大事」の開催都市となった滋賀県東近江市、今年の開催地である富山県黒部市と「~笑顔のチカラ つなげるオモイ~地域連携協定」を締結した。
アイドルとの関係を通じて行政間で協定が結ばれるのは珍しい。ももクロとの「縁」でつながった3市は今後、自治体間の知名度向上や産業振興など相互連携に取り組んでいく。
「春の一大事」は、ももクロが地方自治体とのコラボ形式で実施するコンサート。富士見市は市制施行45周年記念事業として、2017年4月8、9日の2日間、同市第2運動公園を会場に初開催。約4万人のファンが来場した。翌年からは公募により開催地が決定。昨年は東近江市が舞台となった。
開催にあたり、東近江市が富士見市にアドバイスを求めたことを契機に交流がスタート。今年の開催地である黒部市も加わり、ももクロを通じた自治体のPRや物産振興など、連携を深める協定を結ぶこととなった。
具体的内容は「地域連携に関する事項」として、知名度向上及び誘客推進▽移住・定住の推進▽地域振興▽地域や職員間の交流。「ももクロ春の一大事に関する事項」として、開催地への協力▽イベントブースの出店▽コラボグッズの製作・販売▽「春一サミット」と題するイベント開催といった内容が盛り込まれた。
今後は新たな開催都市も加われるような仕組みづくりも進めていく。富士見市は同日、東近江市との災害時の相互支援協定も締結した。
富士見市役所での調印式には、メンバーの高城れにさん(25)も出席。高城さんは「私たちのコンサートを通じて自治体がつながりを持つことはうれしい。これからも笑顔のバトンをしっかりとつないでいく」と力強く話した。
富士見市の星野光弘市長(61)は「今後も、ももクロと地方自治体とのつながりを大事にしていきたい。3市が連携を深め、そして切磋琢磨(せっさたくま)していくことで、互いに繁栄していければ」と力強く語った。