埼玉新聞

 

リオ五輪銅、競泳・星奈津美さんが一日越谷署長 「一人一人が思いやりを」交通安全の出発式で呼び掛け

  • 沿道の人たちに笑顔で手を振る一日越谷署長の星奈津美さん(右)=越谷市

 春の全国交通安全運動が、11日から20日まで実施される。県内では今年に入って自転車利用の死亡事故が増加傾向にあることから、県警は「子どもと高齢者の自転車乗用中の事故防止」を重点テーマにキャンペーンを展開。大津市の園児死傷事故などを受けて緊急の事故抑止対策を実施し、園児らの散歩コースの警戒活動や交通指導取り締まりを強化して取り組む。

 リオ五輪の競泳女子200メートルバタフライで2大会連続の銅メダルを獲得した越谷市出身の星奈津美さんが10日、同市内で行われた春の全国交通安全運動出発式に一日越谷署長として参加した。

 出発式の前に同市役所で委嘱状交付式が行われ、同署の倉林修身署長から委嘱状とタスキが星さんに手渡された。その後、星さんたちは東武鉄道越谷駅東口前に移動。交通安全関係団体約200人と合流した。

 式では同市の高橋努市長が「交通安全に取り組む輪が広がってほしい」とあいさつ。倉林署長は「交通事故を起こさない気概で取り組んで」と述べ、星さんも「最近は飲酒運転、あおり運転、高齢者の事故が多くなっています。一人一人が思いやりを持つことが大事です」と呼び掛けた。

 続いてパトカーを先導に星さんや高橋市長らがオープンカーに乗り込み、その後ろには「交通安全運動実施中」と書かれた横断幕を掲げた交通安全団体のメンバーらが中央公民館までパレード。交通事故犠牲者の減少を願った。

ツイート シェア シェア