小2女児、プール吸水口に吸い込まれ死亡 悲惨な事故から13年 ふじみ野市長ら安全確認の徹底誓う
2019/08/01/00:00
ふじみ野市大井武蔵野の市営「大井プール」で2006年7月、所沢市の小学2年生戸丸瑛梨香さん=当時(7)=が吸水口に吸い込まれて死亡した事故を受けて、同市の高畑博市長ら関係者は発生から13年が経過した7月31日、プール跡地に隣接した市立スポーツセンター総合体育館敷地内で献花し、悲惨な事故を起こさないための安全確認の徹底を誓うとともに、戸丸さんの冥福を祈った。
献花したのは、高畑市長のほか、福島浩之副市長と朝倉孝教育長、小林憲人市議会議長、島田和泉同副議長の4人。
5人は現場に設置された献花台に花束を手向け、黙とうし戸丸さんの死を悼んだ。その後、高畑市長は「事故から13年が経過したが、どれだけ経過しても、少女の大切な命が失われたことを心に深く刻み、事故を風化させず、公共施設の安全管理の徹底を図っていく」と改めて誓った。
事故は、プールの吸水口の防護柵が強度の弱い針金で留められ、点検や対策が講じられていなかったことが原因で、市の安全管理が問題となった。事故後、市は7月の最終週を公共施設安全点検週間に設定。公共施設の安全点検を実施しているほか、市長らが毎年、命日に現場を訪れている。
大井プールは10年に解体。跡地は、隣接する同センター総合体育館の駐車場などに活用していたが、老朽化した市内の弓道場2カ所の代替施設として、18年11月に同センター弓道場が開設されている。