埼玉新聞

 

タレント稲村亜美さん“神スイング”披露 さいたまで呼び掛け「自転車には鍵を」 県内の自転車盗1万件超

  • 来場者に啓発品を手渡す稲村亜美さん(右)=20日午後、さいたま市緑区のイオンモール浦和美園

 自転車盗などの車両関連犯罪の被害に注意を呼び掛けようと県警は20日、さいたま市緑区のイオンモール浦和美園でキャンペーンを行った。被害防止メッセンジャーとしてタレントの稲村亜美さん(23)が登場し、来場者と防犯に関するクイズで盛り上がった。

 キャンペーンは浦和東署の新井和夫署長が同署管内の被害状況を説明。「一件でも被害を減らすため注意喚起を継続していく」とあいさつした。

 稲村さんは壇上で豪快な野球の「神スイング」を披露。被害防止メッセンジャーの委嘱状を受け取ると、「自転車には鍵を掛けましょう」などと呼び掛けた。

 稲村さんは県警の防犯指導班「ひまわり」による防犯講和にも参加。自転車盗の認知件数やひったくりが多い地域などをクイズ形式で出題し、来場者と防犯対策を学んだ。

 県警生活安全総務課によると、今年1~10月末現在、県内の自転車盗の認知件数は1万2665件(前年同期比1617件減)で、うち半数以上が無施錠だった。特に、高校生以下の被害者で無施錠のケースが目立つという。

 同課は車両関連犯罪の被害に遭わないための対策として、自転車に二重ロックをすること▽車内に荷物を置いたままにしないこと▽荷物は車道の反対側に持つことなどを呼び掛けている。

 キャンペーンは全国地域安全運動の一環だったが、台風19号の影響で延期されていた。

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