JR武蔵野線・吉川美南駅でテロ対処訓練 ナイフ男、乗客を人質に騒ぐ想定 車内の不審物対策も確認
2020/02/14/00:00
吉川市のJR武蔵野線吉川美南駅で、吉川署をはじめ、JR大宮支社浦和地区センター、吉川松伏消防組合消防本部、三郷市消防本部、県警警備部機動隊など約150人が参加し、テロ対処訓練が行われた。
1階ホームの2番線には通常使っている8両編成の電車を停車させ、1、2号車にJR職員らが乗車。突如、座っていた乗客の男がナイフを持って騒ぎ出し、乗客を人質に暴れ回った。続いて、棒を持った運転士と車掌が駆け付けて「刃物を下ろせ、危ない」などとけん制。男はホームに逃げたところで、通報で駆け付けた警察官に身柄を抑えられた。
一方、車内には切り付けられた重傷者2人、軽傷者4人が倒れたまま。吉川松伏消防組合の職員が担架に乗せ、2階コンコースに設けられた症状度別に赤、黄、緑色に色分けされたシートに寝かせ、応急措置を施し、トリアージの手順を学んだ。
また、「電車内で不審物を発見」の想定に基づき、防護服姿の消防隊員らが不審なペットボトルを見つけ、安全確認をして撤去した。