埼玉新聞

 

安全な飲酒検問を、運転手と接近せずに検問 県警、「飲酒感知器」を導入【#コロナとどう暮らす】

  • 新型の飲酒感知器を使って検問を行う警察官(県警提供)

 コロナ禍でも安全な飲酒検問を実施するため、県警が警察官と運転手が一定の距離を保って検査ができる「飲酒感知器」を導入し、運用を始めた。感染対策が求められる中、新たな機器を用いて「安全かつ飲酒運転を逃がさない検問」を実施している。

 全署に導入された飲酒感知器は約200台。7月中旬から県内全39署や交通機動隊などに配布し、運用を始めた。従来の検問では、警察官が車の窓や運転手に近づき、呼気や車内の臭いを確認する必要があったが、新たに導入された感知器は、長さ15センチほどの棒状で、先端に息を吹き掛けるだけで検査が可能。警察官と運転手が接近することなく、検問を行うことができるという。

 同課によると、今年1~7月末に発生した飲酒が絡む事故は72件(前年同期比1件減)。うち5件(同1件増)は死亡事故だった。

 取り締まり件数は585件(同43件減)。緊急事態宣言が出された4月は68件(同27件減)と減少したが、5月以降は80件前後で推移している。

 同課は新型コロナウイルスの影響で、自宅で飲酒する機会が増えることを懸念。飲酒後、酒を買い足すために車で出掛けるなどのケースもあることから、「新たな飲酒感知器を有効活用し、勤務員の感染防止と飲酒運転根絶のため、積極的に取り締まりを行っていく」としている。)

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