埼玉新聞

 

移動式オービス、通学路で取り締まり 夏休みが短縮…児童らの安全守るため、速度違反に目を光らせる

  • 児童らが下校する中、移動式オービスで速度違反を取り締まる県警の警察官=18日午前、さいたま市南区沼影(県警提供)

 さいたま市などの小中学校で新学期が始まったことを受けて、通学路の安全を確保しようと、県警は18日、同市南区沼影2丁目の市道で、移動式オービスを使った速度違反の取り締まりを実施した。

 現場は市立沼影小学校近くの通学路で、時速30キロ規制がかかる「ゾーン30」区域内。県警交通指導課の担当者2人が児童らの下校時間に合わせて、午前10時~午後1時ごろに行った。まだ日が高い午前中に子どもたちが次々と帰路に就く中、同所を通過する車の速度違反に目を光らせた。

 通学路の取り締まりは例年、夏休みが明ける9月ごろから再開するが、新型コロナウイルスの感染拡大で休みが短縮されたことに伴い、前倒しで行われた。

 同課によると、今年1~7月に移動式オービスを使って、県内の生活道路や通学路で実施した取り締まりは24回。その他の幹線道路などで行った94回と合わせて計118回実施し、187件の速度違反を摘発した。

 同課課長補佐の滝沢孝至警部は、「子どもたちの安全を守るため、今後も通学路や生活道路の取り締まりを強化していく。その上で速度違反を検挙し、逃げ得を許さないようにしていきたい」としている。

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