<新型コロナ>さみしい…春の七草がフリーズドライに 長瀞の寺で配布 例年は湯気立つ七草がゆに行列
2021/01/08/00:00
人日(じんじつ)の節句の7日、埼玉県長瀞町長瀞の不動寺で「七草粥(がゆ)まつり」が行われた。例年は七草がゆが参拝客に無料で振る舞われるが、今年は新型コロナウイルスの影響で、フリーズドライにされた春の七草が配布された。
七草がゆはセリやナズナなどの春の七草が入ったお粥。お正月に食べ過ぎなどで弱った胃を休めたり、その年の無病息災を祈る意味から、毎年この日に食べる風習がある。
通常は大釜で炊かれた七草がゆの湯気が立ち込め、大勢の参拝客で長い行列ができるが、今年の参拝客はまばらだった。フリーズドライの春の七草は千個用意され、参拝客は静かに受け取っていた。
深谷市から家族5人で訪れたパート勤務の栗本希さん(36)は「七草がゆを毎年楽しみにしていたのでさみしい。新型コロナウイルスが早く収束してほしい」と話していた。