埼玉新聞

 

ラフティングボートで急流へ 埼玉・秩父署、荒川で水難救助訓練 昨年は2人落命、安全で迅速な救助法学ぶ

  • ラフティングボートで操船訓練を行う秩父署員=30日午後1時半ごろ、長瀞町長瀞の荒川

 夏の行楽シーズンを前に救助技術の向上を図ろうと、秩父署は30日、長瀞町長瀞地内の荒川で水難救助訓練を実施し、同署員13人が参加した。県警山岳救助隊員の指導を受けながら、安全で迅速な水難事故の救助法を学んだ。

 訓練前に、同署の石山隆署長が「救助資機材の活用の習得と、隊員相互の連携を深め、救助体制の一層の充実を図ってほしい」と訓示した。参加者たちは、川に流された水難者に向かってロープを投げる訓練や、ラフティングボートで急流をこいで対岸に向かう操船訓練などを体験し、連携の手順を確認した。

 昨年の秩父署管内の水難事故は2件3人で、2人が命を落としている。同署は「例年、夏場はレジャー絡みの事故が多いので、川に入る時はライフジャケットを着用する、飲酒後の遊泳はしないなどを心掛けてほしい」と呼び掛けている。

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