埼玉新聞

 

人気の「うんこドリル」とコラボの取り組み評価 熱中症予防を推進する運動、埼玉・熊谷市が最優秀賞

  • 「うんこ熱中症ドリル」で、熱中症ケア部門の最優秀賞を受賞した熊谷市=4日午後、熊谷市役所

 環境省をはじめ、全国の企業や行政、民間団体で組織される熱中症予防を推進する運動「熱中症予防声かけプロジェクト」主催の「ひと涼みアワード2021」で、熊谷市が熱中症ケア部門、市立荒川中学校が団結部門でそれぞれ最優秀賞を受賞した。

 熱中症ケア部門は高齢者や子どもなどの熱中症弱者への啓発を展開した取り組みを表彰する部門で、団結部門はスタッフや関係者が一致団結して展開した取り組みを表彰する部門。両部門のほか、官民連携部門、企画・アイデア部門、スポーツ部門、イベント部門、オンライン啓発部門、職場啓発部門の8部門から構成されており、今回の応募総数は465件だった。

 市は市内小学校1~3年生を対象に配布した暑さ対策について楽しく学ぶ「うんこ熱中症ドリル」の取り組みが評価された。学習教材として人気のある文響社の「うんこドリル」キャラクターとコラボした熱中症啓発ドリルを5千部作成し、6月に市内の小学校29校に配布した。

 荒川中は「STOP!コロナ今わたしたちにできること4 感染症対策バッチリ!熱中症対策動画完成!」と題し、市の熱中症発生状況、熱中症の予防、熱中症の処置について、熱中症対策と感染対策の共通ポイントをまとめた動画を制作。コロナ禍で市民へ直接呼び掛けできないため、DVDや動画投稿サイト「ユーチューブ」から予防を呼び掛けた取り組みが評価された。

 市は10年連続で高い評価を得ており、昨年には熱中症予防啓発に長年取り組んできた功績が認められ、アワード初の殿堂入りが決定。市は「これまで暑さ対策日本一を目指してきたので大変光栄。荒川中の優れた取り組みの成果が全国に発信されたことも市の誇り。今後も市民の熱中症予防を推進するため、さまざまな対策に取り組んでいきたい」としている。

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