埼玉新聞

 

埼玉で交通取り締まり強化へ 死者最多の12月、14日まで冬の交通事故防止運動 注意すべき時間帯は

  • 1日から冬の交通事故防止運動 夕暮れ時、特に注意を

 冬の交通事故防止運動が1~14日まで行われる。県内では夕暮れ時と夜間の歩行者・自転車の事故防止のほか、横断歩道での歩行者優先徹底、飲酒運転の根絶の3点が重点テーマ。県警は特に人や車の動きが慌ただしくなり、交通事故の多発が懸念される年末に向け、警戒を強化するとともに県内でキャンペーンを開催するなど、県民に改めて交通安全を呼びかける。

 県警交通総務課によると、2017~21年の計5年間、県内で発生した交通事故死者数(累計720人)を月別でみると、最も少ないのが6月の42人。その後、増えて10月は73人。11月は67人と減少したものの、12月は最多の75人で、年末に向けて増加する傾向にある。人身事故件数は12月が突出している。

 さらに12月の死者数を時間別でみると、午後5時が最多の9人で、全体の12%を占めた。夕暮れから夜間にかけての交通事故防止が引き続き、課題となっている。同課の担当者は「12月は、夕暮れから日没後の薄暮時間帯に重大交通事故が多発する。車両は午後4時のライト点灯を、歩行者は明るい服装と反射材着用により、交通事故防止に努めてほしい」と促している。

 11月29日現在、県内の交通事故死者数は、前年同期に比べて10人少ない95人。人身事故件数はほぼ横ばいで、負傷者数は微減し、物件事故件数は増加している。

 県警は交通事故防止運動の初日となる1日に越谷市の県警東部機動センター駐車場で出発式を開催し、その後、JR越谷駅西口で啓発品配布などを行う予定だ。

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