子どもの頃やった? 手打ち野球「B5」初のW杯で日本が準V 埼玉西武Lの女子3選手、普及に意気込み
5人制で行う手打ち野球の「ベースボール5(B5)」で日本代表をワールドカップ(W杯)準優勝に導いた埼玉西武ライオンズ・レディースの3選手が26日、本拠地を置く加須市の角田守良市長を表敬訪問した。B5の普及に懸ける熱い思いも語った。
3選手は、日本代表監督の六角彩子選手(31)と、數田(かずた)彩乃選手(27)、埼玉西武ライオンズ・レディースから来年、巨人の女子硬式野球チームへ移籍する田中美羽選手(24)。六角選手はW杯で最優秀女子選手などに選ばれている。
B5は、キューバが発祥の地。街中で遊ばれていた手打ち野球を世界野球ソフトボール連盟(WBSC)がB5として考案した。11月には初のW杯がメキシコで開かれ、地域予選を勝ち抜いた12カ国が出場。優勝はキューバ。日本は準優勝と健闘した。
世界70カ国以上で行われている新スポーツのB5。ルールは野球とほぼ同じで、両翼18メートル、塁間13メートル、打者は専用のゴム製ボールを手で打つ。守備はグラブを使わない。男女で一緒に行う競技で、日本代表の主将は熊谷市の内山瑞輝選手(33)が務めた。
2019年に全日本野球協会がキューバから講師を呼んで講習会を開いてから日本での普及が始まった。六角選手は普及に当たっての先駆者で、17日に加須市で開催の「加須きずなガールズベースボール・ベースボールファイブクリスマス」(市など主催)でも講師を務めた。
角田市長は「ワールドカップでの準優勝、おめでとう。B5日本代表の監督を務めた六角選手は現在加須市民。誇らしく思う。市としては、いろいろなスポーツを楽しむ中で、B5の楽しさを発信していきたい」と、普及に前向きだった。
六角選手は「歴史的な第1回のワールドカップに出て、B5の素晴らしさを再認識した。スピードや瞬発力が求められる競技で、野球に生かせる要素がふんだんにある。これまでの経験を生かして、普及に力を入れていきたい」と意欲的だった。