スーパーマーケット丸武、埼玉・羽生で移動スーパー開始 一番近い店でも2キロ以上先…住民ら大歓迎
2023/01/19/00:00
羽生市社会福祉協議会(会長・河田晃明市長)は18日、同市下村君の村君公民館北側駐車場で、買い物に困る人たちを支援する移動スーパーの出発式を行った。事業を担うスーパーマーケット丸武(本部・上尾市)から岩﨑達憲社長らが出席した。
同市は、少子・高齢化、核家族化などが進み、高齢化率は30%を超えている。村君地区は特に高齢化率が高く、加えて、商店やスーパー、コンビニがない。一番近い店でも2キロ以上離れており、買い物に困っている人たちから「買い物支援」の声が上がっていた。
市によると、18日から、軽トラックの荷台に生鮮食品など約400品目を積んだ移動スーパーの巡回販売開始となった。19日、25日も移動販売を実施。2月からは、毎月第1、第3水曜日・木曜日に、村君地区をはじめとする市内26カ所を巡回し、移動販売をする。
導入した移動スーパーの販売車は改造費などを含め約500万円。市補助金、市民からの寄付、市社会福祉協議会の自主財源を充てた。
丸武は、生鮮食料品、日用品雑貨、酒類などを販売するスーパーで、隣の加須市には「まるたけ騎西店」がある。昨年3月から加須市内で巡回販売を行っており、羽生市の巡回販売が県内2市目。岩﨑社長は「市の要望にしっかり応えたい」と話した。
河田市長は「買い物に行けない人たちの支援のため、スーパー丸武さんにお願いし、引き受けていただいた。これから市内26カ所で巡回販売が始まるが、改善も加えながら、効果が上がるようにタイアップしていきたい」と話した。
同市下村君に住む田口紀枝子さん(70)は「私は車を運転して買い物に行けるが、近所の高齢夫婦や独居のお年寄りの方は買い物に困っていた。移動スーパーの巡回販売は助かる」と大歓迎していた。