埼玉新聞

 

学生逮捕、運ぶ段ボール箱に覚醒剤が 空き部屋で受け取った箱、駐車場に置いて去るまで、見ていた警官

  • 押収された覚醒剤や絵画など(県警提供)

    押収された覚醒剤や絵画など(県警提供)

  • 押収された覚醒剤や絵画など(県警提供)

 県警薬物銃器対策課と東入間署の合同捜査班は30日、邸宅侵入と覚醒剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、熊谷市桜木町1丁目、中国籍で専門学校生の男(26)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年9月9日午前9時55分ごろ、富士見市東みずほ台地内の集合住宅の一室内に侵入し、営利目的で覚醒剤約1037・253グラム(末端価格約6120万円)を所持した疑い。「覚えていません」と容疑を否認しているという。

 同課によると、別件で集合住宅を調査中、同集合住宅の空き部屋に侵入する男を確認。男は部屋に届けられた段ボールを受け取り、約230メートル離れた月決め駐車場に荷物を運んだという。不審に思った捜査員が尾行すると、男は駐車場に段ボールを置いて、立ち去った。捜査員が荷物の中身を確認すると、中から覚醒剤が発見された。段ボールの中には絵画2枚が入っていた。絵画の裏面に張り付けてある板の裏側に覚醒剤が隠されていたという。

 防犯カメラの映像などから、男の犯行を特定した。荷物の受け取り役とみられる。同課は、余罪や共犯者などを詳しく調べている。

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