中間駅の誕生、道路も整備!どんな街に生まれ変わる 地下鉄7号線の延伸案、住民いらいら毎日「早く」
2023/01/26/00:00
さいたま市は、地下鉄7号線(埼玉高速鉄道線=SR)延伸計画案とSR浦和美園駅と東武岩槻駅の中間駅まちづくり方針案について、市民説明会を開始した。20日は岩槻駅構内の自由通路にパネルを設置し、リーフレットを配布。市職員が市民に概要を説明して、質問に回答していた。
地下7延伸事業は、浦和美園―岩槻間の約7・2キロを延伸する計画で、市は中間駅まちづくり方針案を策定した。方針案は中間駅と目白大学さいたま岩槻キャンパス(岩槻区浮谷)を結ぶ歩行者専用道路を整備し、歩行者を優先するウォーカブルなエリアの創出などが柱となっている。
説明会では、延伸開通の時期や多額の事業費についての質問が多かったという。説明を聞いた岩槻生まれの女性(75)は「自分は乗れるか分からないけど、家族がいるので、早く延伸してほしい」と取材に答えた。買い物する時は岩槻駅まで、都内に出る時は浦和美園駅までバスを利用するという。最近はバスの本数が減り、「買い物難民になっている。不便で毎日いらいらしている」と訴えていた。
岩槻駅を利用している大学2年の男性(19)は「浦和美園にアクセスして、中間駅もできるということで、さいたま市が活性化するのでは」と期待していた。浦和は遠いというイメージがあり、「利便性のためにはつながってほしい。つながると気持ち的に変わると思う」と話していた。
市は市民説明会やアンケートを実施して市民から意見を聴き、中間駅まちづくり方針を策定する。岩槻駅、浦和美園駅のほか、26日に目白大で学生らを対象に、28日に岩槻南部公民館で、市民説明会を開催する予定。