夢は超銀河級!7歳の「星空博士」誕生 さいたまの小1、天文宇宙検定3級に合格 星に願った夢は天文学者
天文や宇宙の知識を問う「天文宇宙検定」(天文宇宙教育振興協会主催)で、さいたま市立浦和別所小学校1年の柴田洋仁(ひろと)さん(7)が、3級に合格した。中学生が学ぶ程度の難易度とされ、「星空博士」に認定された。ブラックホールや銀河が大好きな洋仁さんは「天文学者になったら、新しい星を発見したい」と笑顔で話した。
洋仁さんが3歳の頃、母親の仁美さん(35)が「何となく買った」3D眼鏡付きの宇宙図鑑に夢中になった。興味のあることを伸ばしてあげたいと、複数の宇宙図鑑を購入。洋仁さんは図鑑や付録のDVDを毎日のように見て、「不思議なブラックホールが特に面白かった」と話した。
家族旅行のほとんどは宇宙関連。4歳の時に北海道名寄市の「なよろ市立天文台きたすばる」を訪れ、木星のガリレオ衛星を望遠鏡で観測して感動した。日本科学未来館、茨城県の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター、兵庫県の明石市立天文科学館など全国約20カ所の施設を回り、知識を深めた。
コロナ禍で外出が難しくなり、書店で同検定のテキストを購入。洋仁さんは「クイズみたいで楽しい。検定を受けたい」と話し、小学校入学後の昨年5月、初めての受検で4級に合格。11月に3級を受けて、「かなり緊張した」けれど、1回で合格した。次の2級は高校生相当とされ、「かなり難しい。もうちょっと勉強して受けたい」と語る。
好きな宇宙飛行士は、若田光一さん=さいたま市出身=と大西卓哉さん。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している若田さんは先日、船外活動で宇宙空間の作業を無事に終えた。「かっこ良かった。体に気を付けて、無事に地球に帰ってきてほしい」
七夕の願い事には、天文学者、宇宙飛行士になりたいと書いた。「いろいろな天体があるから楽しい。天文学者になったら、新しい種類の星を発見したい」と話していた。