ヤングケアラーに支援金…最大で月額1万5千円 川口市が新規事業 JR川口駅のホーム増設調査費も計上
川口市は7日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比6・3%増(137億6千万円増)の2335億8千万円となり、前年に続き過去最高を更新。新規事業に家族の世話や家事を担うヤングケアラーの支援として該当の小中高校生に月額5千~1万5千円を支給するほか、JR川口駅に中距離電車の停車ホーム増設のための調査費を盛り込んだ。
新年度予算は国保など特別会計、水道など企業会計全体と合わせると4398億8100万円、前年度比3・4%増(143億1540万円)。
新規事業として、小中学生や高校生によるヤングケアラー支援事業を掲げ、小中学生は1人当たり月額5千円、高校生は同1万5千円を支給することを盛り込んだ。支給方法は今後検討する。
川口駅周辺まちづくり関連事業では調査・検討費用などとして7157万円を計上。うち上野・東京ラインなど中距離電車ホーム増設で、JR東日本に委託する調査費6160万円が盛り込まれた。
歳入では市税が994億8375万円で前年比3・1%増(約30億円増)や地方消費税交付金が前年度比15億円増の135億円を見込んだ。歳出面ではグリーンセンター再整備に関連する増加、消防指令システムなどの更新などによる増加が反映した。
歳出では新庁舎2期棟建設や、赤山歴史自然公園整備、市立高等学校建設など継続する3大事業の完成を目指す事業費のほか、自然保護の推進、美術館建設事業、総合文化センター大規模改修、コロナ対策などの継続・拡充費用のほか、県営国際水泳競技場を迎える神根運動場周辺整備(2億3657万円)などを盛り込んだ。
ほかの新規事業は、市制施行90周年記念関連事業(4608万円)▽障害者短期入所施設整備(2482万円)▽東川口駅前行政センター開設準備費(1億572万円)▽横曽根分署へ南消防署機能移転(3118万円)など。