心もおなかもいっぱいに 美味しく、楽しく地域つなぐ「マルシェ」 JR武蔵浦和駅周辺、次回は3月5日
さいたま市南区のJR武蔵浦和駅近くで、「Happy マルシェ」が毎月第1日曜日に開催されている。今月5日には、ホットドッグ、クレープ、いちごや野菜の直売、アート体験など約20店が出店し、多くの親子連れらが訪れた。同駅周辺は近年、高層マンションが立ち並び人口が増加しており、主催者は地域交流や住民同士をつなぐ懸け橋にしていきたいとしている。
代表の冨沢功美子さん(50)が昨年6月、同駅近くの新幹線高架下に店舗を構える食材販売業の上田浩貴さん(36)と始めた。冨沢さんがアロマ、上田さんがホットドッグを販売した。冨沢さんのママ友で管理栄養士の沼倉真宝子さん(37)が事務局を担当。出店の募集に複数の応募があり、翌7月から月1回のマルシェに成長した。コロナ禍でイベントが中止される中で、需要が多かったという。現在は地元住民ら400~500人が訪れるようになった。
武蔵浦和駅周辺は、高層マンションが立ち並び人口が増加。別の地域から引っ越してきた新住民が多いという。沼倉さんは「孤独に育児をしている人が多くいる。コミュニケーションを取りたくても、きっかけがない人もいる。マルシェを通して、地元住民とマンション住民の懸け橋になれるようにしたい」と語る。
同駅近くのマンションに住む40代の夫妻は、長男(6)と一緒に訪れた。長男がアート体験会を気に入っているという。夫妻は「人が集まる場所になりつつあるのではないか」と語った。
同マルシェのキャッチフレーズは「心と身体(からだ)とお腹(なか)が満たされるコミュニティ」。子どもが企画して店を運営する「キッズあきんど」や演奏の実演も計画。冨沢さんは「幅広い年齢層が対象で、誰が来ても楽しめる。どんどん広げていきたい」と話していた。
次回は3月5日午前11時~午後3時。場所は花と緑の散歩道近くで、桜の季節を迎える3月26日午前10時半~午後4時も開催する。