ひき逃げで息子亡くした母親、ネットで「時効撤廃」署名活動 息子助けず逃げた犯人…時効は誰のために
2019/06/22/00:00
「人の命を奪う事故を起こしたことは事実。時効は誰のためにあるのか」-。熊谷市で2009年9月、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件で、母親がインターネットで署名活動を始め、今年9月に迫っている時効の撤廃を訴えている。
孝徳君は09年9月30日、自転車で帰宅途中に事故に遭った。事件は未解決のまま16年に道交法違反(ひき逃げ)罪の公訴時効が成立し、自動車運転過失致死罪(当時)の時効は今年9月30日に迫っている。
時効成立まで約3カ月となり、母親は今月18日、署名サイトを開設。情報提供を求める自身のブログに「遠方なので署名活動などあれば協力したい」という声が寄せられたこともあり、インターネットを通しての署名活動に決めた。
母親は「救護や通報などを怠って逃げた上に、罪に問われないのはおかしい。ひき逃げをした本人に『逃げ切れるから大丈夫』とは思われたくない」と話し、「同じように時効の撤廃が必要だと感じる人は署名に協力してほしい」と呼び掛けている。
今後は集まった署名などを国に提出し、道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失致死罪の時効の撤廃を求めていく予定だという。
署名活動にはサイト(http://chng.it/TF9FSH8fjj)から参加が可能。