埼玉新聞

 

浦和レッズ松崎、成長まっただ中 加入2年目、開幕初出場で反省「チャンスある」 前向き躍動のシーズンへ

  • 練習後に裸足で芝生の上をランニングする松崎(中央)=6日、大原サッカー場

    練習後に裸足で芝生の上をランニングする松崎(中央)=6日、大原サッカー場

  • 練習後に裸足で芝生の上をランニングする松崎(中央)=6日、大原サッカー場

 昨季浦和に加入し在籍2年目を迎えたMF松崎は、18日のFC東京戦でJ1開幕戦に初出場した。「開幕戦ということでどこかで高ぶりみたいなものがあったし、その中でらしくないプレーが出てしまった」。21日の練習後の囲み取材では、反省の言葉が目立ったが、その目は前を向いていた。

 0―0の先制点が欲しい後半11分、モーベルグと交代で右サイドの高い位置に投入されたが、押し込まれ始めた時間帯だったこともあり、得意のドリブルも沈黙。「あの局面で監督が信頼して出してくれたからには、スコアに関わる仕事をしないといけなかった」と自身のプレー内容を振り返った。

 失点シーンにも関与してしまい「自分のせいで落としたゲームだと思うし、それに対して言い訳するつもりはない」と話したが、下を向いた訳ではない。「逆に開幕戦で良かったという部分は正直あって、まだチャンスが全然あると思っている」と気持ちを切り替え、次のプレー機会を見据えた。

 練習後に芝生の上を裸足で走る背番号27の姿は、現チームでおなじみの光景になっている。「いろいろあるんですけど、足首が悪くて裸足で接地とか調整するために始めた。地面をつかめるように始めた部分があった」と、その理由をキャンプ中に話してくれた。21日の練習後もGK牲川と最後まで走っていた。

 チームの公式動画チャンネルではチームメートから「プライベートが謎」と言われたが、趣味は散歩だという。お薦めの散歩コースを逆取材されたので、松崎の地元である川越市の川越水上公園を勧めたら「少し遠いですよね」と不採用になったが、やっと見られた笑顔が印象的だった。

 「プレシーズンを含めて、自分のやりたいことが思い通りできていた」と、手応えは感じている。水戸時代に見せたいい意味でのふてぶてしさを出し、躍動のシーズンへ。純粋にサッカーと向き合う青年は、成長の真っただ中にいる。

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