ストレスの多い現代人の発散の場として、川越市南通町の川越八幡宮(榊原茂宮司)に祭られている「ぐち聞きさま」が近隣の話題を呼んでいる。
川越八幡宮に約10年前に祭られたぐち聞きさまは、聖徳太子の姿を模しており、左手は人々の悩みを聴くために耳に添えられ、右手は悩みの解決のため、10個の秘薬をしたためた小さな袋を握り締めた姿をしている。
同神社の禰宜(ねぎ)榊原祥光さんは「時には2時間以上も(ぐち聞きさまの前の)いすに座って自分の悩みを打ち明ける人もいる。少しでも心の平安を取り戻してくれればうれしい」と話している。