クレヨンしんちゃんを活用、PR動画など制作 移住促進狙う春日部市、ホームページのアクセス数急増
2019/06/24/00:00
春日部市は、移住促進を狙い、市の「まちの案内人」である「クレヨンしんちゃん」を活用した新たなシティプロモーションを4月に実施した結果、1カ月後の市ホームページ(HP)のアクセス数が急増したとの調査結果を公表した。
調査に伴って市は、フリーペーパー「クレヨンしんちゃんのなるほど春日部マガジン」3万部とPR動画を制作。東京都や神奈川、千葉両県内の駅や映画館、幼稚園・保育園などでマガジンを配布したり動画を流したりした。
その結果、1カ月後の市HPの移住促進ページのアクセス数が、共に前年同月比1・4倍となった。
また1都2県の20~40代の男女約2500人にインターネット調査を行い、うち未就学児童の子どもを持つ人に絞って解析を実施。
PR後、市のイメージについて10項目を質問したところ、「とても良い」「良い」とした回答が「交通アクセス」で4・2%の増加。「子育て環境」では5・4%、「住宅価格」でも10・7%と、いずれも増加した。
マガジンも1カ月で品薄となり、1万部の増刷を決定。市シティセールス広報課は「予想外の反響に驚いている」と喜ぶ。
また「住宅価格」のイメージが大きく上昇したことについて、「地価の価格を出している自治体はあるが、具体的な住宅価格まで数値を出せたことが大きいのではないか」と分析。
今回のプロモーションに対し「思ったところにプロモーションができたと思う。コンテンツの見せ方の創意工夫により、フリーペーパー一つでこれだけ反応が変わるということが分かったので、次に生かしていきたい」と語った。