埼玉新聞

 

海なし県だからこそ!生きたサンゴから学ぶ海洋問題 久喜の商業施設で「サンゴ礁ラボ」 親子連れら参加

  • クイズ形式でサンゴの生態について学ぶ親子ら=25日、埼玉県久喜市のモラージュ菖蒲

    クイズ形式でサンゴの生態について学ぶ親子ら=25日、埼玉県久喜市のモラージュ菖蒲

  • クイズ形式でサンゴの生態について学ぶ親子ら=25日、埼玉県久喜市のモラージュ菖蒲

 サンゴの観察を通じて環境問題を学ぶ小学生向けの講座「サンゴ礁ラボ」が25日、久喜市のモラージュ菖蒲で開かれた。当日は買い物で訪れていた親子連れが参加し、海なし県埼玉で海洋問題について理解を深めた。

 運営は東京大学発のベンチャー企業「イノカ」。サンゴ礁の生態系を都心部で再現する独自の「環境移送技術」を持ち、昨年2月には世界初となるサンゴの人口産卵実験に成功している。

 同講座はサンゴをはじめ海洋生物から、環境問題などの社会課題を考えてもらおうと企画。全国の商業施設を中心に展開している。

 参加者はクイズ形式で基礎知識を学んだ後、実際に生きたサンゴを観察。地球温暖化や海の酸性化によって、サンゴの生育に悪影響があることを実際に触れながら学んだ。

 担当したイノカの松浦京佑さんは「海がない埼玉県だからこそ、このイベントがきっかけで、海洋問題に少しでも関心をもってくれたらうれしい」と呼びかけた。モラージュ菖蒲の岡田昌利さんは「実体験を通じて、社会課題を楽しみながら考える場を提供していきたい。今後も最先端で事業に取り組む方々との学びを、イベントなどで発信していけたら」と話した。

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