埼玉新聞

 

「100年」に感謝!大人も子どもも「バスまつり」満喫 飯能で在りし日の写真展示やバス綱引き

  • バスの綱引きでは、バスが動くと歓声が上がった=飯能市

    バスの綱引きでは、バスが動くと歓声が上がった=飯能市

  • バス車内に展示されたひな人形飾りを楽しむ参加者=飯能市

    バス車内に展示されたひな人形飾りを楽しむ参加者=飯能市

  • バスの綱引きでは、バスが動くと歓声が上がった=飯能市
  • バス車内に展示されたひな人形飾りを楽しむ参加者=飯能市

 飯能市の市街地と山間部の名栗地域を往復する路線バスが、昨年で運行開始100年を迎えたことを記念して、同路線でバス事業を行う国際興業(東京都)は26日、飯能中央公園第1駐車場(飯能市飯能)で、ファン感謝イベント「バスまつり」を開催した。イベントでは、同社の夜行高速バスや観光バスなどの展示、乗車体験が行われ、県内外から多くのファンや親子連れが訪れた。

 バス乗車体験では子ども用の制服と制帽が用意された。制服と制帽を着用した子どもたちは、普段は乗ることができない運転席に座り、ハンドルを握るなどして運転士の気分を味わった。さいたま市から遊びにきた大屋慶悟君(4)は「楽しかった。制服もかっこよかった。安全運転ができました」と運転士になりきっていた。

 名栗路線の開設100年を記念した展示コーナーには、かつて同路線を走行していた名栗バス、飯能交通バス(1959年、国際興業に吸収合併)の写真とともに、59年から現在まで運行を続ける国際興業バスの写真が展示されていた。展示を見ていた名栗出身という60代の男性は、名栗路線バスについて「昔はみんなの交通手段で、いつも満員だった。買い物や医者など、どこに行くにもバスを使った。懐かしい」と笑顔で振り返った。

 イベントではほかにも、バス車内を利用したつるしびなやバス(約13トン)を約40人が綱で引っ張る「バス綱引き」など、日常では体験できない展示、体験が実施された。国際興業の担当者は「普段はできない展示や体験を通して、地域の方々にバスを身近に感じていただければ」と語っていた。

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