オフィスで男性倒れ心肺停止に 同僚ら4人が連携、心肺蘇生などで救命 大宮消防署、表彰状を贈呈
2019/07/01/00:00
心肺停止状態に陥った同僚を連携して助けたとして、さいたま市大宮区の大宮消防署は、4人の男性に表彰状を贈呈した。4人は「一分一秒を争う場面。とっさの判断で連携して命を救えて良かった」と話している。
表彰を受けたのはエーザイ(東京都文京区)に勤務する竹島聡さん(49)、藤井正明さん(39)、熊田貴之さん(35)、伊勢裕一さん(35)の4人。
4月24日午前8時25分ごろ、大宮区桜木町1丁目の同社大宮コミュニケーションオフィスで、同僚の男性(57)が椅子に座ろうとした瞬間、突然倒れ心肺停止状態になった。異変を感じた4人は瞬時に対応。脈や呼吸を確認し、心臓マッサージを行う。しかし「顔色も悪く、厳しい状態」。すぐさま自動体外式除細動器(AED)を使い心肺蘇生を実施。その後も心臓マッサージを続けると、男性は心拍が再開し、落ち着くようになったという。
その間、伊勢さんが119番して救急隊と連絡を取り合い、駆け付けた救急車に引き渡した。
竹島さん、伊勢さんは救命講習を事前に受けており、AEDの使い方など詳しい知識を持っていた。2人は「学んだ知識がいざという時に活用できて良かった」と胸をなで下ろす。
男性はその後、良好に回復し、7月から職場に復帰予定という。
小野崎伸一署長は「迅速で適切な対応により、尊い命が救われたことに感謝するとともに勇気ある行動に対して敬意を表します」と4人をたたえた。