埼玉新聞

 

知人刺され重傷、容疑でベトナム人の男逮捕 別の知人死亡「ナイフ振り回した」 男訪れた病院が通報/県警

  • 規制線が張られた事件現場付近=30日午後、久喜市菖蒲町三箇

 久喜市のアパートでベトナム人とみられる男性2人が刃物で刺され死傷した事件で、県警国際捜査課と捜査1課、久喜署特別捜査班は1日、殺人未遂の疑いで、ベトナム国籍の自称久喜市菖蒲町菖蒲、職業不詳の男(25)を逮捕した。

 逮捕容疑は6月29日午後10時ごろ、久喜市菖蒲町三箇のアパート居室内かその周辺で、知人のベトナム人男性(26)を包丁のような刃物で切り付けて殺害しようとした疑い。男性は重傷を負った。

 国際捜査課によると、別のベトナム人の20代男性は全身に複数の刺し傷があり、搬送先の病院で死亡が確認された。現場近くの路上では包丁のような刃物が発見されており、県警は事件に使われた可能性があるとみて調べる。

 男は「トラブルがあり、室内でナイフを振り回した」と供述しているという。県警は動機や経緯を調べるとともに、20代男性に対する殺人容疑でも捜査する。

 男と男性2人は知人とみられ、男性ら数人がアパート居室内に集まっていたところ、男ら数人が来てトラブルになったという。

 男は負傷した右手の治療のため、30日にさいたま市北区の病院を訪問。不審に思った女性事務員が久喜署に通報し、駆け付けた捜査員が病院内で身柄を確保した。

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