<新型コロナ>レベル1に引き下げも死者、重症者数は…埼玉で394人感染、5人死亡 重症者は11人
埼玉県は3日、新型コロナウイルスに感染していた5人が死亡し、新たに0~90歳以上の394人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄が292人、さいたま市65人、川口市13人、川越市13人、越谷市11人。1週間の感染者の平均は495・1人。
これまでに確認された感染者は178万8064人。死者は3864人。2日夜時点の重症者は11人、入院は290人、宿泊療養は76人。
県によると県管轄で70~90代の女性4人が死亡した。川口市では80代の女性1人が死亡した。
クラスター(感染者集団)関連は9件で、新たに医療機関など3件で各5人が感染した。
県教育局によると、県立学校の学級閉鎖はなかった。
■埼玉県の感染レベル「1」へ引き下げ
埼玉県は3日、新型コロナウイルス感染症オミクロン株対応の新レベル分類について同日付で、レベル2(感染拡大初期)からレベル1(感染小康期)へ引き下げたと発表した。
新規陽性者数や病床使用率、専門家の意見などを踏まえた移行。県内の1日当たりの新規陽性者は2月16日以降、1千人以下で推移しており、今月2日時点の即応病床使用率は20・4%(229人/1124床)、うち重症は16・9%(11人/65床)となっている。病床についてはフェーズ3から2への移行を同日付で医療機関に要請。3月10日以降の即応病床数は現在の1124床から860床(うち重症病床50床)体制となる。
また県は同日、県新型コロナ対策本部会議を書面開催し、レベル1への移行に伴い、これまで感染に不安を感じる無症状者を対象に新型コロナ特措法に基づき行ってきた無料検査を、今月31日をもって終了することを決めた。
大野元裕知事は同日、記者団の質問に答え「新型コロナ感染症が完全に収束したわけではない。季節性インフルエンザも流行しており、県民の皆さまには基本的感染防止対策の徹底をお願いする」と呼びかけ、合わせて13日から、マスク着用が個人の判断となることから、早めのワクチン接種を呼びかけた。