300万部超「ざんねんないきもの事典」と狭山市立博物館がコラボ 9月8日まで「ざんねんな昆虫展」
2019/07/04/00:00
昆虫の意外な一面を知ってもらおうと狭山市稲荷山の市立博物館で「ざんねんな昆虫展」が開催されている。
同展は博物館とシリーズ累計300万部を超える「ざんねんないきもの事典」がコラボレーションし、事典に掲載されているイラストと解説をパネルにして、実物の昆虫標本とともに展示されている。
一例として、カブトムシは成虫になると体の細胞が増えないためけがをしても治らないことや、飛べない虫としては世界一重いと言われているサカダチコノハナナフシは、敵に襲われると逆立ちをするが体を反らし過ぎると転んでしまうなど、昆虫のユーモアな一面を紹介している。
また昆虫の特殊な機能を活用したバイオミメティクスやバイオユースといった科学技術を製品と一緒に紹介するコーナーも設置。
新幹線やロケットにハチの巣構造のパネルが採用されていることや、蚊の針の仕組みが痛みを感じにくい針に使用されていることなどが展示されている。
同館の志水美枝子館長は「昆虫の生態をあえて『ざんねん』という言葉を用いて楽しく、分かりやすく紹介している。子どもだけでなく多くの方に見ていただきたい」と話している。
「ざんねんな昆虫展」は9月8日まで。問い合わせは同館(電話04・2955・3804)へ。