埼玉新聞

 

20年ぶり!J1浦和、聖地駒場でホーム開幕 C大阪に2―1、逆転後押しした声援、響いた凱歌

  • ピッチの選手に声援を送る浦和サポーター=4日午後、浦和駒場スタジアム

    ピッチの選手に声援を送る浦和サポーター=4日午後、浦和駒場スタジアム

  • 20年ぶりにホーム開幕戦が行われた浦和駒場スタジアム

    20年ぶりにホーム開幕戦が行われた浦和駒場スタジアム

  • ピッチの選手に声援を送る浦和サポーター=4日午後、浦和駒場スタジアム
  • 20年ぶりにホーム開幕戦が行われた浦和駒場スタジアム

 サッカーの明治安田生命J1は4日に各地で8試合を行い、浦和駒場スタジアムでのホーム開幕戦に臨んだ浦和はC大阪に2―1の逆転勝ちで今季初白星を挙げた。今季からマスク着用などの条件付きで声出し応援が全席で解禁。浦和の聖地に凱歌(がいか)を響かせたファン・サポーターは「いい雰囲気をつくれた」と喜びを分かち合った。

 埼玉スタジアムが芝の張り替えなど工事中のため、2003年以来20年ぶりに浦和駒場スタジアムで迎えた本拠地開幕戦。さいたま市の会社員斎藤久美子さん(51)は「久しぶりなのでワクワクしている。一体感があり、気持ちがぐっと上がる」と家族で観戦した思い出を挙げ、「今は3人の息子がゴール裏で跳びはねている」と目を細めた。

 東京都の会社員千原宏太さん(23)は「慣れ親しんだスタジアム。埼スタより実家感がある」と地元での開催を歓迎。4月29日、5月6日の両日にホームアンドアウェー方式で行われる決勝で3度目の栄冠を狙うアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を見据え、千原さんは「まずはACL優勝。リーグ優勝も見たい」と期待を込めた。

 昨季は一部の席のみだった声出し応援が、今季から「発声時はマスク着用もしくは2メートル以上空ける」との条件付きで全席解禁された。草加市の会社員大石健二さん(44)は「声のあるなしでサポーターもモチベーションが違う」と気合十分。草加市の会社員豊田光祐さん(34)も「自分は声を出したいタイプなので、きょうも精いっぱい応援したい」と目を輝かせた。

 1万8437人が駆け付けた試合は0―1の後半16分に興梠慎三選手が獲得したPKをアレクサンダー・ショルツ選手が決め、同37分に安居海渡選手の右足シュートで勝ち越した。緑区の会社員松本大祐さん(30)は「(声出し制限下は)これじゃないなという感覚があった。全盛期の応援に近づけるように」と熱いサポートを誓った。

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