埼玉新聞

 

日銀の介入も…為替相場の中で資産アップ目指す 外貨取引ゲーム考えた草加の小5、全国選抜大会で優秀賞に

  • 「AIと対決 小学生外貨取引ゲーム」をプレゼンテーションする埼玉県代表の横田夏向さん=5日午前11時過ぎ、東京都千代田区の東京国際フォーラムホールD5

    「AIと対決 小学生外貨取引ゲーム」をプレゼンテーションする埼玉県代表の横田夏向さん=5日午前11時過ぎ、東京都千代田区の東京国際フォーラムホールD5

  • 「AIと対決 小学生外貨取引ゲーム」をプレゼンテーションする埼玉県代表の横田夏向さん=5日午前11時過ぎ、東京都千代田区の東京国際フォーラムホールD5

 「2022年度全国選抜小学生プログラミング大会」が5日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開かれ、地方大会を勝ち抜いたファイナリスト43組が自分で考えたプログラミングを使ったゲームやアプリ、ロボットなどを競い合った。埼玉県代表として出場した草加市立氷川小学校5年の横田夏向(かなた)さんは優秀賞に輝いた。

 共同通信社と埼玉新聞社など加盟する新聞社でつくる全国新聞社事業協議会の主催。過去2回の大会は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催だったが、今年は初めてファイナリストが顔を合わせるリアル形式で行われた。

 全国で応募のあった996組から、この日の決勝大会に駒を進めたファイナリストは、ホールを埋めた聴衆を前に自分の作品の独自性、制作のきっかけや苦労した点などを3分間でプレゼンテーション。発想力、表現力、技術力を基準に審査が行われた。

 横田さんのエントリー作品は「AIと対決 小学生外貨取引ゲーム」。外貨取引という変動する為替相場の中で人工知能(AI)と対決しながら総資産アップを目指す。日銀の為替介入や謎の疫病発生などの事象(イベント)も織り込み、リアリティーを追求した意欲作だ。

 15番目に登壇した横田さんは落ち着いた態度で、ゲームを作った理由、ルール、主な機能、改良したいポイントなどを説明。審査員長の平井聡一郎氏(情報通信総合研究所特別研究員)は「早く大人になって私にアドバイスしてください」と舌を巻いた。

 横田さんは「てっぺんに行けなくてちょっと残念。次はスピーチを頑張りたい」と再挑戦を誓っていた。

■主な受賞者は以下の通り。

 【グランプリ】広島県代表・堀田奈音さん(作品名=よんでみん?)

 【準グランプリ】大分県代表・中島莉衣奈さん(作品名=とうけいビュー)

 【優秀賞】埼玉県代表・横田夏向さんほか11組

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