埼玉新聞

 

<所沢中2死亡>抵抗するも繰り返し刺されたか…出血性ショックで死亡 少年送検 同じクラスで一緒の部活

  • 所沢署から送検される少年を乗せた車両=7日午前8時半ごろ、所沢署

 所沢市の住宅で市立中学2年の本郷功太郎さん(13)が刺されて死亡し、この家に住む同級生の少年(14)が殺人未遂容疑で逮捕された事件で、司法解剖の結果、本郷さんの死因が胸を刺されたことによる出血性ショックとみられることが7日、捜査関係者への取材で分かった。県警は少年が自宅にあった刃物を使ったとみて特定を進める。

 捜査関係者によると、本郷さんの腕には抵抗した際にできる防御創があったことも判明。腹や頭などには複数の傷があり、抵抗したものの繰り返し刺されたとみられる。

 本郷さんは5日午後4時50分ごろ、少年宅の玄関先で血を流して倒れているところを、別の同級生の男子生徒に発見された。病院に搬送されたが、6日未明に死亡が確認された。本郷さんと男子生徒は期末テストの勉強をするために少年宅に集まったという。

 県警は6日、本郷さんを刃物のようなもので刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで少年を逮捕。少年は県警の調べに対し、刺したことについて「間違いない」と認め、「教科書のことでけんかになった」と供述していた。

 少年は本郷さんが発見された際、近くにおり、駆け付けた警察官に「(本郷さんは)自殺した」と話したが、任意同行された所沢署で刺したことを認めたという。

 県警や市教委によると、少年と本郷さんは同じクラスで、ともに卓球部に所属していた。これまで少年と本郷さんに関するトラブルは確認されていないという。

 県警は7日午前、容疑を殺人に切り替え、少年をさいたま地検に送検した。

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