JR土呂駅東口徒歩約3分の寿司（すし）店。近隣の人々や盆栽村を訪れる人々でにぎわう。カウンターのケースには新鮮なネタが並び、訪れる人々をわくわくとした気分にさせる。

　店主の菅原芳之さん（59）はこの道40年以上。先代から店を受け継ぎ8年が過ぎた。

　おすすめランチメニューは「にぎり寿司」（税込み950円）。新鮮な握りが7カン、巻き物におわんが付いてこの価格はお値打ちだ。大盛りもできる。ネタは菅原さんが毎朝、市場で目利きをして仕入れ、季節の旬の味を提供する。

　昼時の腹ペコサラリーマンには、その日の仕入れでさまざまな厳選ネタが乗る「おまかせ丼」（税込み800円）や「中落ち丼」（税込み800円）も人気。いずれも本物の味がお手頃価格で楽しめる。

　休日には寿司をつまみにゆったりと杯を傾ける常連客も多いという。日本酒は「むしろこだわらないのがこだわり」と、さまざまな銘柄を入れ換えながら提供する。

　「寿司店は高級で入りづらいと思うかもしれないけれど、気軽に楽しんでほしい」と菅原さん。「ネタはもちろん、ガリやのり、お茶までも『本物はやっぱりうまい』と言われる店になりたいね」。プロのこだわりと、謙虚な笑顔が上質な味を求める客を満足させてくれる。

　【メモ】鮨芳

　さいたま市北区土呂町2の9の4（電話048・668・3522）。カウンター6席、座敷10席、テーブル6席。午前11時～午後11時（ランチタイムは午前11時半～午後2時）。ランチ以外は「にぎり並寿司」（税別1200円）ほか、刺身盛りなどもお好みで。月曜定休。