<ニューシャトル脱線>大宮駅の人だかりに驚き…利用客が困惑「10年利用しているが初めて」「歩くしか」
2019/01/17/00:00
16日午前11時5分ごろ、さいたま市と伊奈町を結ぶ埼玉新都市交通(ニューシャトル、伊奈町)の加茂宮―鉄道博物館間で、走行していた上り電車(6両編成)の運転士が異常音を検知し緊急停止した。国土交通省などによると、ゴムタイヤがパンクして走行路から外れ、脱線していた。16日は全線で終日、運転を見合わせ、17日の運転は未定としている。けが人はいなかった。
運転を見合わせた車両は、さいたま市北区の加茂宮―鉄道博物館の間に停車。6両編成の最後尾車両は傾いていた。
大宮駅では、運転見合わせや振り替え輸送を案内する掲示板が設置され、代替の交通手段を駅員に尋ねる利用客の姿が見られた。自動改札機にはロープが張られ、入場が規制されていた。
帰宅途中だった上尾市の公務員田尻茂樹さん(58)は「10年以上通勤で利用しているが、ここまで長い運転見合わせは初めて。代わりの交通手段で帰ります」と話した。買い物帰りの上尾市の銀行員福田浩子さん(57)は「最寄りにバスも走っていないので困っている。JRで近くまで行って、歩くしかないです」と困惑した表情で話していた。
日頃からニューシャトルを通勤に利用しているさいたま市の男性会社員(38)は「大宮駅の改札前に人だかりができていて驚いた。駅員が乗客対応を丁寧に行っていたので混乱は見られなかった」。復旧に相当時間がかかると聞き、15分ぐらい待ってバスとタクシーを乗り継いで出社したという。