さいたま労基署は9日、労働安全衛生法違反の疑いで、産業廃棄物処理業「江川興業」（朝霞市）と同社代表取締役の男性社長をさいたま地検に書類送検した。

　書類送検容疑は、2021年12月27日、朝霞市の同社敷地内で、土を入れるためのフレキシブルコンテナバッグをドラグショベルでつり上げる作業をした疑い。同労基署は認否を明らかにしていない。

　同労基署によると、ショベルが転倒し、付近にいた建設業の男性＝当時（48）＝に接触し、男性は死亡した。労働安全衛生法では、やむを得ない際や安全な作業の遂行上必要な時などを除いて、ショベルによる荷物のつり上げなど建設機械の用途以外での使用は禁止されている。