埼玉新聞

 

深夜に通行人5人を金属バットで殴り金品奪う…男2人が認める 男性会社員が死亡/さいたま地裁

  • さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂

 さいたま市や志木市などで路上強盗が相次ぎ、男性1人が死亡した事件で、強盗致死と強盗致傷などの罪に問われた、さいたま市桜区白鍬、無職の男A(23)と同区上大久保、無職の男B(23)の裁判員裁判の初公判が16日、さいたま地裁(入江猛裁判長)で開かれ、両被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、両被告は共謀して、通行人に暴行を加えて金品を奪うことを計画。男Aが通行人を金属バットで殴るなどして、男Bが運転する車で移動していた。検察側は「犯行態様が危険で結果も重大」と指摘。運転手役の男Bについても犯行を遂行する上で重要な役割とした。

 男Aの弁護側は「両被告は対等な関係で犯行に及んだ」と主張。男Bの弁護側は「信じやすい性格から男Aのうその話を信じ、事件の重大性を自覚できないままに犯行を重ねてしまった」とした。起訴状などによると、両被告は2017年12月6、9日深夜、さいたま市内の路上などで通行人の男性5人に対し金属バットで殴るなどの暴行を加え、男性3人からバッグなどを奪ったとされる。志木市の事件では、通行人の会社員桜井俊克さん=当時(63)=が金属バットで殴られ死亡した。

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