50年後に誇れる都市農業の実現を 優良農産物を顕彰、川口で農業ブランド制度がスタート
2019/07/14/00:00
高齢化、後継者難に悩む川口市内の農業を持続可能な農業に再生することを目指し、優良農産物を顕彰する「川口農業ブランド制度」がスタートした。生産物と生産者を指定する認定式が12日、同市安行領家の市緑化センター(樹里安)で開かれた。
認証対象者の選定など認定制度を運用するのは川口農業ブランド推進協議会で、県、市、川口商工会議所、JAさいたまなど20団体で構成する。
認定式で同推進協の山岡孝会長(75)が、同市石神の鈴木稔さん(67)が生産するシノブ風鈴など8人8品目に「推奨認定」の証明書を手渡した。
「推奨認定」は1年後に「優良認定」、その1年後に正式な「ブランド認定」へ段階的にランクを上げる仕組み。最上位ランクのブランド認定の有効期間は3年間で、満了後は更新手続きをとる。
式典で山岡会長は「農地の宅地化や高齢化、後継者難という厳しい現実の中、川口農業の名を高め、担い手を育てるため、このブランド制度をスタートした」と決意を述べた。
奥ノ木信夫市長は「50年後に誇れる川口の農業があるように、元気な都市農業を実現してほしい」と祝辞を述べた。
ほかに推奨認定を受けたのは、安行原の吉沢明弘さん(39)=(シクラメン)、西立野の桐山洋一郎さん(43)=(植木のソヨゴ)、戸塚の尾林弘一さん(52)=(チャボヒバ曲幹仕立て)、安行西立野の豊田耕一郎さん(75)=(小品盆栽)、西立野の豊田徹さん(48)=(皐月盆栽)、東本郷の鈴木國雄さん(60)=(白菜・オレンジクリーン)、新井宿の矢作浩司さん(60)=(鉄砲百合)。