お茶が飲めておしゃべりも、くつろげるギャラリー好評 春日部の民家を建て替え、地域芸術家の発表の場に
2019/07/15/00:00
春日部市一ノ割の住宅地にあるギャラリー「一歩」。砂利が敷かれたアプローチのあるダークグレーを基調としたシックでモダンな建物。代表の小島茂さん(64)が「地域の人たちが集まり、発表できる場をつくろう」と、越谷市を退職し、第二の人生として始めた。昨年5月にオープンし約1200人の来場があった。地域コミュニティーの拠点として多くの人に利用してもらおうと、今月末から「春日部市高校生作品展示会」を開催する。
2年前に越谷市を退職した小島さんは、第二の人生について考えていた時に、芸術家の友人たちが、以前から「発表の場があれば」と話していたことから「お茶が飲めて、おしゃべりができ、ゆっくりとくつろげるギャラリーをつくって運営しよう」と決めた。早速ギャラリーを巡ってイメージを膨らませ、東武伊勢崎線一ノ割駅近くに見つけた民家を退職金を活用して建て替えた。
オープンすると、春日部市や近隣在住の音楽家、画家、写真家などが次々と発表の場として活用した。「一日に数十人もの訪問客が来る日もありました。近場で芸術に触れられると近所の方からも喜ばれています」と小島さん。
地元出身のカップルが、人前結婚式の会場として利用したケースもあった。小島さんは「新しい利用形態になるかもしれません」と期待する。
「春日部市高校生作品展示会」は、31日~8月4日午前10時~午後5時(最終日は午後4時)まで。入場無料。
問い合わせは、小島さん(電話048・797・7088)。