露骨な県立高つぶし…県立高再編計画に教職員ら反対「飯能南高、児玉高の特色失われる」 少人数クラス提案
2019/07/19/00:00
さいたま教育文化研究所や県教職員組合などがつくる「子どもと教育・文化を守る埼玉県民会議」は17日、さいたま市浦和区の県庁で会見を開き、県教委の県立高校再編計画に反対を唱えた。同会議は「再編整備は露骨な県立高校つぶしであり、地域の衰退につながる」として撤回を求めている。
会見で県高等学校教職員組合の長沢正貴書記長は「再編によって事実上廃校となる飯能南高校、児玉高校はスポーツコースを設けるなど特色ある学校で、統合によってその特色が失われる」と主張した。
また、徒歩や自転車で通える範囲の県立高校がなくなると電車通学による負担が増すことや、計画で飯能市の新校が進学に重点を置くとされており学力の低い生徒にとって選択肢にできなくなる懸念があることなどを指摘。
統廃合は「子どもの学習権を侵害する」として、少人数制のクラス編成を導入して現存する県立高校を維持するよう求めた。
同会議は県教委が23日まで募集しているパブリックコメントなどで意見を提出するとしている。