<新型コロナ>診療できない83%…埼玉でコロナ診療していない開業医、5類移行後も 埼玉357人感染2人死亡
埼玉県は18日、新型コロナウイルスに感染していた2人が死亡し、新たに0~90歳以上の357人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄が236人、さいたま市68人、川口市30人、川越市11人、越谷市12人。1週間の感染者数の平均は337・7人。
これまでに確認された感染者は179万3879人。死者は3936人。17日夜時点の重症者は7人、入院は213人、宿泊療養は51人。
県によると県管轄では70、90代の男性2人が死亡した。
クラスター(感染者集団)関連は3件で、新たに医療機関1件で5人が感染した。
■5類移行は条件付きで 県内の開業医、賛否が拮抗
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、県内の開業医などでつくる県保険医協会(山崎利彦理事長)は、調査で約半数が「条件付き」の移行を希望しているとするアンケート調査結果を発表した。
アンケートは2月7~15日に行われ、会員の開業医師233人が回答した。5月8日の5類移行には「条件付きで」との回答が51%を占めた一方、賛成が18%、反対が17%と賛否は拮抗(きっこう)。「個別診療所で入院先を決めるのは不可能」「保健所の入院調整は引き続きやってほしい」などの意見があった。
現在コロナ診療を行っている回答者のうち、5類移行後の継続については26%が「条件次第」、2%が「できない」と答え「スタッフへの感染拡大が不安」などが理由だった。現在コロナ診療をしていない回答者では、5類移行後にコロナ診療が「できる」は17%、「できない」は83%だった。賃貸物件のため動線確保が困難なことなどが挙げられた。
9日に県庁で会見した山崎理事長は「コロナ対応の状況は地域差が大きい。今までのルールを維持しながら、状況に応じて徐々に緩めていくべきだ」と画一的な移行に懸念を示した。