新蓮田SA、防災拠点施設と位置付け訓練 緊急出動機関の前線基地 自家発電設備、井戸、ヘリポートも整備
2019/07/21/00:00
蓮田市川島に建設中の東北道上り線の新蓮田サービスエリア(SA)で18日、防災拠点合同防災訓練が行われ、県警や消防、企業など15の機関・企業が緊急車両の出入り口の確保などを確認した。
今回の訓練では東京湾北部でマグニチュード7・3の地震が発生し、防災関係機関が同SAに進出する―との想定で、指揮所設営や通信手段確保の訓練、緊急車両の出入り口を確保する緊急開口部を用いた部隊派遣訓練、各機関との情報連携訓練などが実施された。
訓練を行ったのは陸上自衛隊東部方面隊や蓮田市消防本部、県警、日本赤十字社、NEXCO東日本などで、企業関係者らを含め計230人が参加した。進出拠点設営訓練では、指揮所機能の立ち上げ(通信・映像配信)、移動基地局設営、気象情報提供、緊急開口部使用患者搬送訓練などが行われた。
新蓮田SAは現在の上り線蓮田SAより南(東京寄り)に2・5キロの地点で、今月29日午後1時にオープン予定。敷地面積は約8ヘクタールで、現在の3倍の広さになる。駐車台数は大型車127台、小型車352台、トレーラー5台。商業施設も現在の2倍になる。
また、一般道からSAを利用できる駐車場は90台を確保した。
NEXCO東日本は「防災拠点施設と位置付け、緊急出動機関の前線基地としてSAを提供し、商業施設の耐震性を強化。停電・断水対策として自家発電設備、井戸、ヘリポートなどを備えている」と話している。