埼玉新聞

 

ごみの出し方、見直すきっかけに 小学生らが松伏の産業廃棄物の処理施設など見学、ごみの分別や再利用学ぶ

  • 産業廃棄物処理工場の仕組みを模型を見ながら学習する子どもたち=東武商事「松伏スマート・リサイクル・システムズ」

 家庭や会社などから出るごみの分別や再利用について親子に楽しく学んでもらおうと22日、さいたま市主催の「夏休み環境施設等バス見学会」が行われ、市内の小学4年生と保護者ら30人が菓子製造工場や産業廃棄物処理施設などを見て回った。

 参加者らは栃木県小山市の森永製菓小山工場を見学した後、松伏町にある関東圏最大級の廃棄物処理施設、東武商事「松伏スマート・リサイクル・システムズ」を訪問。さまざまな企業から持ち込まれる汚泥や廃油などの中間処理作業を見学し、道路やセメント原料などの資源として再利用される仕組みを学んだ。

 市立芝川小の佐藤遥香さんは「濁った水(廃液)をきれいに分離する仕組みが勉強になった。夏休みの自由研究でまとめたい」と興味津々。市立仲町小の高林佳生君は「前に市の環境センターを見学してから産業廃棄物に興味があった。とても面白かった」と目を輝かせていた。

 主催した、さいたま市産業廃棄物指導課の永堀恵課長補佐は「環境に配慮した県内最新鋭の施設が見学できるとあって定員に対し9倍以上の申し込みがあった。普段の生活で3R(リデュース、リユース、リサイクル)を意識してもらい、ごみの出し方を見直すきっかけになれば」と期待。東武商事の大野春夫常務は「将来を担う子どもたちに少しでも良い環境を残すことが私たちの責務。今後も地域に貢献できるよう活動したい」と話していた。

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