被害1・9憶円超…主婦を装い「税金対策で2900万円譲る」と詐欺メール 容疑の男2人再逮捕 女性被害
2019/07/25/00:00
フィッシングサイトで不正に取得したメールアドレスを使ってうそのメールを送り、組織的に電子マネーをだまし取っていたとして男らが逮捕された事件で、県警サイバー犯罪対策課と大宮署は24日、詐欺の疑いで、東京都新宿区富久町、会社役員の男(36)と、住居職業不詳の男(36)=いずれも詐欺罪で起訴=ら男5人を再逮捕した。
だまし取った電子マネーは2017年3月~今年5月までに、約1億9千万円を超えており、県警が裏付け捜査を進めている。
再逮捕容疑は17年11月~18年12月ごろの間、不正に入手した他人のメールアドレスを使って東京都足立区の女性(57)に虚偽のメールを送信。架空の主婦を装い「税金対策で2900万円譲る」などと持ち掛け、電子マネーなど(計50万円相当)をだまし取った疑い。県警は共犯事件として、認否を明らかにしていない。
同課によると、被害者に電子マネー情報を送信させて利用権をだまし取る手口のほか、コンビニエンスストアの収納代行サービスを利用して現金を支払わせるケースもあったという。
両容疑者が指示役となり、電子マネーを現金化する換金役への指示やメールを送信した件数などを管理。他の3人がスパムメールを送信するメール送信役や被害者とやりとりするだまし役などを担当していた。
やりとりには匿名性の高いネットワーク「仮想私設網(VPN)」を悪用。組織的に犯行を繰り返していた。
県警は今年6月、同様の手口で千葉県の女性から電子マネーをだまし取ったとして、詐欺の疑いで会社役員の男らを逮捕していた。