<高校野球>準決勝の見どころ 山村学園―大宮東 山学打線好調、序盤得点が理想 勢い乗る大宮東の戦術は
2019/07/27/00:00
第101回全国高校野球選手権埼玉大会は27日、県営大宮で準決勝が行われる。春夏の甲子園連続出場を狙うAシード春日部共栄と5年連続の甲子園を目指すCシード花咲徳栄が激突。初の決勝進出が懸かるBシード山村学園は、23年ぶりの決勝へ勢いに乗るノーシードの大宮東と対戦する。夢舞台への切符をつかむまであと2勝。準々決勝までのデータを基に、準決勝の見どころを探った。
■投手陣の出来が鍵
投手力は、ほぼ互角の両チーム。投手陣の出来と、打力の差が勝敗を分けそうだ。
準々決勝で15安打8得点でコールド勝ちした山村学園打線の調子が上がってきた。打率4割4分4厘で俊足巧打の1番平野が勢いづけ、2~4番の横田、小林、桜沢も高打率でつながりがいい。序盤の好機に得点できれば、楽になる。
中3日のエース左腕和田が満を持して先発か。和田は死球を恐れない強気の内角攻めで簡単には打たせない。制球のいい1年生右腕小泉も14回1/3を投げて防御率0・63と安定感が増した。
大宮東は5番島村が打率5割5分で13打点と、ともにチーム一。当たっている4番小河原など、島村の前に走者を得点圏に進められるかが肝心だ。チーム打率は2割5分6厘と4強の中では最も低いが、犠打を有効に使って少ないチャンスをものにする。
ここまで全て継投してきた投手陣の先発は読みづらいが、エース島村、杉山の両右腕と、沢田、河内の左2枚でチーム防御率は1・21。準々決勝のように、小刻みの継投で目先を変えるのも有効だ。