埼玉新聞

 

兄死亡…異変を感じた上司が交番へ 意味不明な言動の弟逮捕、殴った可能性 一緒に住む2人、何が起きた

  • 【地図】越谷市

 兄の顔に暴行し殺害したとして、県警捜査1課と越谷署は23日、殺人の疑いで、越谷市蒲生本町、アルバイトの男(51)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は2~3日にかけて、居宅内で同居する兄で東京都職員の男性(58)の顔を殴打するなどして、殺害した疑い。

 捜査1課によると、6日に被害男性が無断欠勤していることを不審に思った勤務先の男性上司(56)が「被害者と連絡が取れない」と東武線蒲生駅前の交番を訪れた。警察と消防が駆け付けると、1階の洋室で横向きに倒れている男性を発見。その場で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因が外傷性の脳損傷だった点や遺体状況などから殺人と断定した。

 男は3日に蒲生駅前交番に勤務する越谷署地域課の男性巡査とバイクを足蹴りしたとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されていた。

 男は殺人容疑について「殺していません」と否認しているという。一部、意味不明な言動が認められることから、県警は犯行動機や経緯を慎重に捜査している。
 

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