埼玉新聞

 

<高校野球>準決勝の見どころ 春日部共栄―花咲徳栄 圧倒的な攻撃力の徳栄打線、共栄はエース右腕が鍵

  • 全5試合に先発し、51奪三振で防御率0点台の春日部共栄のエース村田

  • 5割2分6厘の高打率で打線をけん引する花咲徳栄の5番羽佐田

 第101回全国高校野球選手権埼玉大会は27日、県営大宮で準決勝が行われる。春夏の甲子園連続出場を狙うAシード春日部共栄と5年連続の甲子園を目指すCシード花咲徳栄が激突。初の決勝進出が懸かるBシード山村学園は、23年ぶりの決勝へ勢いに乗るノーシードの大宮東と対戦する。夢舞台への切符をつかむまであと2勝。準々決勝までのデータを基に、準決勝の見どころを探った。

■好右腕vs強力打線

 秋春の県大会王者と昨夏の北埼玉大会覇者がぶつかる。春日部共栄のエース右腕村田と花咲徳栄の強力打線の対決に注目だ。

 勝敗の鍵を握る春日部共栄の右腕村田は、全5試合に先発し、防御率0・88と優秀な数字を残している。140キロを超える直球、スライダーやスプリットなどキレのある変化球で的を絞らせずに打ち取れるか。要所でギアを上げ、三振を狙う投球にも期待。

 チーム打率は2割8分2厘でさほど高くはないが、3番平尾、5番石崎ら勝負強い打線が好機を確実にものにできるかがポイントになる。これまでの5試合と同様に、先制点を奪って試合を優位に進めたい。

 花咲徳栄は3回戦以外を全てコールド勝ち。5試合で打率4割6分、75安打74得点と圧倒的な攻撃力を誇る。池田、橋本吏、韮沢、井上、羽佐田、中井、田村の1~7番は打率4割超えの強打者ぞろい。好右腕の変化球に食らい付き、狙い球を仕留めたい。

 守っては3回戦で無安打無得点試合を達成した左横手投げのエース中津原ら左右の5投手が登板し、計2失点。羽佐田、韮沢の二遊間と三塁手田村を軸に無失策の堅守で支える。

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