<新型コロナ>11人感染のクラスター発生…埼玉338人感染 飲食店に求めた「感染防止策」5月7日に廃止へ
埼玉県などは24日、新たに0~90歳以上の338人の新型コロナウイルスへの感染を確認したと発表した。県全体で死者はいなかった。感染者の内訳は県管轄保健所管内が237人、さいたま市47人、川口市16人、川越市19人、越谷市19人。感染による県内の死者が0人となるのは1月3日以来80日ぶり。1週間の感染者数の平均は304・3人。
これまでに確認された感染者は179万5652人。死者は3950人。23日夜時点の重症者は5人。入院は175人。宿泊療養は42人。
クラスター(感染者集団)関連は1件で、新たに医療機関1件で11人が感染した。
■飲食店の安心宣言廃止 県、総合相談センター設置へ
県は24日、新型コロナウイルスの専門家会議を開き、これまで飲食店に求めていた感染防止策「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」を廃止することなど、5月8日以降の県の対応などを確認した。
現在のオミクロン株対応のレベル分類は、外来医療・入院医療とも負荷が小さい状況が継続していることから、レベル1(感染小康期)と確認した。
国が5月8日以降、新型コロナ感染症を「5類」に位置付けることに伴い、現在の受診・相談センターに代わり「県コロナ総合相談センター」を設置し、受診に迷った時や体調急変時などに看護師を配置して24時間対応する。
感染防止の取り組みを宣言し、店舗の入り口などに掲示する「彩の国『新しい生活様式』安心宣言」と、県内約2万8100店が認証されている「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」は5月7日をもって廃止する。同8日以降は国や業界団体が提供する情報を県ホームページなどで発信する。
会議後、大野元裕知事は、認証ステッカーを店舗に張り出した安心宣言の終了について「(認証ステッカーは)飲食店の感染防止対策としてこの3年間の象徴。店や働く人、利用者に安心感を提供し、感染防止のレベルを共有できたことはよかった。この象徴が外されることはポストコロナへの大きな一歩」と述べた。