埼玉新聞

 

<高校野球>山村学園、初の決勝 大宮東に快勝 花咲徳栄と激突へ 過去の両校対戦の結果は

  • 山村学園―大宮東 4回表山村学園1死二塁、平野が投手強襲の内野安打を放ち、勝ち越す。捕手橋本=27日、県営大宮球場

 第101回全国高校野球選手権埼玉大会第13日は27日、県営大宮球場で準決勝が行われ、Bシード山村学園が春夏秋の県大会を通じて初の決勝に進出。昨夏の北埼玉大会優勝校で5連覇を目指すCシード花咲徳栄は、5年連続で決勝に駒を進めた。

 夏は2年ぶり2度目の4強入りを果たした山村学園は、毎回の16安打を放ち、大宮東に10―3の七回コールドで快勝した。山村学園は一回に2点を先制されたが、3―3の四回1死二塁から、平野の投手強襲安打で二塁走者和田が生還して勝ち越し。五回は成田の中前適時打と敵失で2点を追加、六回には2死走者なしから4連打で2点を加えると、七回にも1死三塁から小林、桜沢の連続適時二塁打でダメ押しの2点を奪った。

 ノーシードから勝ち上がり、4強に唯一残った公立勢の大宮東は、四回に打球が直撃したエース島村を右翼手にいったん下げ、沢田、杉山、河内、平沢と投手陣をつぎ込んだが、山村学園打線の勢いを止められなかった。

 Aシード春日部共栄と花咲徳栄の名門対決は、花咲徳栄が7―4で勝利。花咲徳栄の強力打線が、春日部共栄のエース村田に15安打を浴びせて打ち勝った。一回に池田の先頭打者本塁打などで4得点し、4―4の八回2死一、三塁から代打吉倉の内野安打で勝ち越して決勝点。九回にも2点を加えて突き放した。

 春日部共栄は春夏連続の甲子園出場を目指したが、かなわなかった。0―4の二回から1点ずつ返し、3―4の五回2死三塁から、平尾の中前適時打で同点。さらに一、二塁から石崎が右前打を放ったが、花咲徳栄の右翼手井上の好返球で本塁を狙った二塁走者平尾がタッチアウト。逆転の絶好機を逃した。

 決勝は県初の5連覇が懸かる花咲徳栄と、創部12年目で初の甲子園を狙う山村学園の顔合わせ。両校が対戦した2017年夏の準決勝では、初めて4強入りした山村学園を花咲徳栄が11―1の七回コールドで退けている。決勝は28日午前10時から、県営大宮球場で試合開始。

ツイート シェア シェア