大宮氷川神社で例祭、勅使迎え厳粛に 山車やみこしをおはらい、威勢の良い掛け声で町内へ繰り出す
2019/08/02/00:00
さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社で1日、天皇の使いである「勅使(ちょくし)」を迎え入れる例祭が行われた。
1868(明治元)年10月に明治天皇が同神社を武蔵国の鎮守とし、祭祀(さいし)に勅使が遣わされる勅祭社とした。以降、毎年8月1日の例祭に勅使が訪れている。
こうした勅祭社は伊勢神宮(三重)を別格とし、氷川神社のほか熱田神宮(愛知)、平安神宮(京都)、出雲大社(島根)など全国に16社のみという。本殿では古代東国の歌舞「東游(あずまあそび)」も奉納される。
各町内の山車とみこしが午前9時半ごろから、参道を挟んで勢ぞろいし、多くの人が見守る中を正装した神職が参進した。続いて勅使が、神にささげる「御幣物」を持った随員や楽師とともに神橋を渡って本殿へ向かった。
祭典の間、境内は静まり返り、厳粛な雰囲気。おはらいを受けた山車やみこしは、威勢の良い掛け声や雅楽の音色とともに、地元町内へ繰り出していった。